マドックス牧場
                 MADDOX
         12863 WEST KAMAN, BURREL, CA 93609


マドックス牧場は1882年に設立された。                  
牛舎はフリーストールで10棟あり、全部で現在2,800頭の搾乳場は、
ヘリングボーンパーラーで12頭X4を左右に2基設置してあり、24頭を
一人搾乳する。またその他に、スモール専用のストール、分娩用のすと
ールが設置されていた。                             
育成牛は野外で性別・年齢別に飼育されており、発情・受胎した牛をスト
ール内に移す形をとっているそうである。                  
耕地面積は2,800haで内訳はアルファルファが1,240ha・コーンとそ
の他の肥料作物600ha・ワイン用のグレープを960ha栽培している。 
1頭あたりの年間乳量は10,000kgで、脂肪率が3.8%、タンパク質
が3.2%だそうだ。これをフレスノにあるデイナスクリムリ社が1日に4
回集乳にくる。また、乳価は約50kgで約1,500円である。       
搾乳は牛によって1日2回から3回行っている。ミルカーは自動離脱・自
動洗浄で、乳房炎は全くといっていいほど問題でないそうである。   
パーラー内は随時、ストール内は1日に2回洗浄している。そのため汚
水処理場を完備し水をリサイクルしている。                 
肥料給与は1日に11回行い、4回はアルファルファでその他は穀物と
配合肥料を与えている。                            
繁殖は人工授精と受精卵移植を行い、1ヵ月に400頭前後出産するが
2%は死産だそうだ。また、3ヵ月育成した雄牛は、血統や発育のよい
ものは種牛に、その他は肉用になる。                   
マドックス牧場はとにかく大規模の一言に尽きる。これだけ大規模に
出来るのは低賃金で労働するメキシコ人労働者がいるからだ。また、
広大な土地を持ち、酪農家が確立した技術を持っていた。       
日本と違うところは、徐々に規模拡大をしていくのではなく、最初に目
標・計画を立て収容頭数を決め会社を設立する。これが、アメリカの企
業で見習う点でもある